断食ダイエットを始めてまもなくやってくる頭痛、吐き気。
「あー、こんなに辛いんじゃやってられないっ!!」
そう、それが好転反応反応と呼ばれるものです。
好転反応というと効かない薬を売るときのために使われる怪しいキーワードとしてもお馴染みなのですが、断食ダイエット中の好転反応はちゃんと理由があって説明できるものなんですよね。
そこで断食をしているときの好転反応を乗り切る方法について解説していきたいと思います。
※記事中でも触れますが、人によっては強い反応がでることもあるので、自己流でやる場合は無理だと思ったらすぐに中止するようにしてください。
パッと見るための目次
断食中の好転反応がツライっ!
「ダイエットをするぞ!」
といざ始めてみたものの、断食ダイエットの初日~半日を過ぎたあたりから、上記のように体調が優れない……という状態になることがあります。
- 寒気
- 眠気
- 目眩
- 頭痛
- 吐き気
- 立ちくらみ
これは好転反応といって多くの人にみられる現象ですが、人によってはまったく出ないこともあります。
日頃から不摂生をしている人ほど好転反応が強く出る傾向にあるようですが、断食中に何も食べないことに対する身体反応の一種だと思ってください。
断食の好転反応はごく自然な反応
断食中の空腹感はなんとか我慢できても、いきなり体調不良になってしまうと困りますよね。
でも、断食中のプチ不調は体の自然な反応であり、断食ダイエットを始めたときには大体の人が好転反応を経験するのです。
体重減少といったダイエット効果ばかりに目がいきますが、もともと断食はカラダの自己修復能力を高めるためのものとして知られています。
断食によって身体が正常な状態に戻ろうとする過程で、どうしても好転反応は起こりやすくなってしまうんですね。
むしろこのような反応が出てきたら、
「体が正常に戻っているなぁ。」
と喜んでください。
好転反応とは
慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、溜まっていた老廃物が血液中に流れること等が要因として考えられる。だるさや眠気、ほてり等を感じるケースが多い。眠気が生じると不眠症が治ったと勘違いしてしまうことがある。他、発熱、下痢、発疹、咳などに現れることもある。また、老廃物が尿として排出されるため、その色が濃くなったりする。その他にも、主訴となる症状が一過的にぶり返したかのように見える場合もある。
(Wikipedia:好転反応より引用)
wikiによると、好転反応とはこのような状態のことをいうようです。
人間の体の自浄作用の一環として好転反応がおきますが、だんだんと反応は収まっていきます。
これを還元力と言います。
そして、反応がいつまでたっても収まらないのはただの副作用です。気をつけてください。
好転反応が我慢できなくなれば無理せず中断を
初めて断食ダイエットにチャレンジした場合などや、普段からの生活リズムが崩れている人などは、それ以上無理をして続けるのが危険な場合もあります。
そのような場合は、重湯や軽いおかゆなどを摂取して、少しだけ普段の生活に戻してあげると大分楽になります。それでも酷くて辛い場合は一旦、断食ダイエットを中止する事も検討しましょう。
あまりにも症状が辛い場合は必ずそこで断食を中断するようにしてください。
中断する目安としては、
- 日常生活を送るのが困難
- 立っていられないほど辛い
- 頭痛が止まらない
などです。
好転反応を軽減させる方法とは
ということでメインのお話。
つらい症状を軽減させる方法なのですが、好転反応には個人差があり、強く反応が出てしまう人もいれば、軽い頭痛程度で終わってしまう人もいます。
これは普段の食生活やストレス、生活習慣などの影響でどのくらい身体の中に毒素が溜まっているかによっても違うわけです。
なので断食ジムなどでは準備食といって、あらかじめ1週間ほど身体の体調を整える食事をとって準備をしてから挑むことでかなり軽減されたりするそうです。
とはいっても個人で断食をする場合は準備食など悠長なことをしている場合じゃない人の方が多いのですよね。
そこで簡単な対処法をいくつかご紹介します。
頭痛がひどいときは?
頭痛がしてきたときは体感ですが、塩分がとても効きます。
精製塩ではなくミネラル分が豊富な天然塩を舐めてください。
わたしの場合はこれだけでかなり症状が和らぎました。
出先で辛くなったときはコンビニで無添加の梅干しを買ってきてかじるだけでも楽になります。
断食中は塩分不足になりやすいので、水分を取っている人はとくに気をつけてください。
目眩・貧血の場合は?
軽い目眩がしたり貧血気味になってクラクラしているときはすこし横になって休むと楽になります。
ただ、この状態のときは断食による好転反応以外の原因があることも。
一番気をつけなければいけない症状です。1時間以上続くようなら無理をせずに中断も考えてください。
冷え・悪寒はどうしたらいい?
寒気がしてくる場合は、十分に身体を温めてあげてください。
とくに、
- 温かい飲み物を飲む(お湯・ハーブティなど)
- カイロで暖をとる
などが有効です。
身体を動かして温めるのもいいですが、断食中にガンガン動くと体力的に辛いのでヨガやウォーキングみたいなゆっくりとした動きを取り入れましょう。
断食中の眠気は?
眠気を抑える方法はこれといってないです。諦めてください。
ただし、眠気が来ている状態というのは身体にとってすごくいいサインなのです。
成長ホルモンが出てきて準備が進んでいる状態なので、「よし、ちゃんと断食の効果が出始めたんだな」と思って大丈夫です。
ですが、仕事中に眠気がきたときは辛くてしょうがないと思います。
温かい飲み物でかなり楽になるのでスキをみて飲んでみてください。
眠さではなく、ダルさの場合は塩分補給で治ることもあるみたいです。
断食をしてはいけないタイミングがある!
ファスティングダイエットブームのおかげで断食はいつでもどこでもできるようなイメージになっていますが、やらないほうがいいタイミングがあります。
ズバリ、体調の悪いときと生理中です。
体調が悪いときというのはとても分かりやすいですね。
とくに食欲がないからといって、二日酔いや病み上がりから断食をスタートするとロクなことにならないのは目に見えています。
また、生理中はホルモンバランスが崩れているため危険です。終わってから3日目ぐらいから断食を始めるようにしてください。
断食中に酵素ドリンクって飲んでもいいの?
むしろ酵素ドリンクは断食のために作られているものが多いので、ぜひ積極的に飲んでください。
とくに断食中の代謝に必要な酵素を補うことができます。
そのため、酵素を摂取していると筋肉の減少を抑えてくれるため胸から痩せるタイプの人に相当な効果があるといわれています。
本気で失敗のない断食ダイエットをしたいのなら酵素ドリンクは絶対に必要なのです。
まとめ:断食は一回ですべて終わらないという覚悟が必要
断食ダイエットは一回で成功させようと思わないことが成功への近道。
好転反応は場合によっては大事になる可能性もあるからです。
なのでたった1回で大幅にダイエットやデトックスを完遂させようと頑張ってしまうのはNGです。
体の方がちゃんと断食している状態に慣れたら自然とうまくいくようになりますからね。
このような好転反応は回数を重ねるに従い、だんだんと慣れてきますので安心してください。
何事もそうですが、慣れる事が一番の上達のコツです。
身体がエネルギー不足になってから、省エネモードに切り替わるタイミングさえ乗り切ればあとは自然によくなります。
「頑張ってー」といいたいところですが、無理をせず休んでくださいね♪